港北区薬剤師会では、昨今の「お薬が手に入りにくい」という状況に対応するため、地域の薬局どうしで在庫情報を共有できるシステムである「LINCLEこうほく」の導入を進めています。
現在、咳止めや痰切り、抗生物質など、多くのお薬の供給が不安定になっており、令和7年4月の時点で、3,200品目以上にものぼっています。このうち約1,500品目は「供給停止」となっており、残りも「出荷制限」がかかっているため、薬局が注文してもすぐにお薬が入手できない状態です。
薬局では最大限お薬の確保に努めていますが、すべてのお薬をご用意するのが難しい場合があります。そのため、せっかく処方せんを持って来ていただいても、必要なお薬がそろわず、いくつもの薬局を回っていただくケースが増えてきています。こうした状況は、「お薬難民」や「たらいまわし」と呼ばれることもあり、患者さんにご負担をおかけしています。
そこで、少しでもスムーズにお薬を受け取っていただけるよう、地域の薬局どうしで在庫の情報を共有し、「どの薬局ならお薬が出せる可能性が高いか」をご案内できるようにする取り組みを始めました。
港北区薬剤師会では、『あなたの大切なお薬、「ちいき」で探します。』を合言葉に、地域の力で皆さまのお薬をサポートしてまいります。
