一般社団法人港北区薬剤師会

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お薬の飲み合わせ

お薬の飲み合わせ

お薬には悪い飲み合わせがあります。お薬がお互いに影響し、効き目が強くなって副作用が出たり、反対に弱くなって期待される効果が表れないことがあります。
これらの影響を相互作用と言います。薬剤師は相互作用による悪影響を防ぐため、処方箋だけでなく、様々な情報を確認しています。使用中のお薬は必ず伝えるようにしましょう。また、処方箋が無くても購入できる市販薬を使う場合にも、相互作用に注意が必要ですので、市販薬を購入するときは薬剤師に相談しましょう。

しかし、ご自身で使用されている薬を全て正確に覚えるのは大変です。そのような時はお薬手帳が便利です。
お薬手帳は、今までに使用したお薬を記録することができます。お薬を使用した後の体調変化やご自身でご購入された市販薬なども記入して、病院や薬局に行くときは忘れずに持参しましょう。(お薬手帳の重要性)

サプリメント・健康食品や食べ物にも注意。

お薬同士だけではなく、サプリメントや健康食品、食べ物によっても相互作用が起こる場合があります。例えば次の組み合わせに注意が必要です。

 

アルコールと睡眠薬

作用が強まり、強い眠気や翌朝への持ち越しを起こす場合があります。転倒して骨折するリスクもあります。

 

グレープフルーツと血圧を下げる薬

作用が強まり、低血圧を引き起こす場合があります。

グレープフルーツ以外の柑橘類でも起こる場合があります。

 

コーヒー・緑茶とテオフィリン

コーヒーや緑茶などに含まれるカフェインで作用が強まり、頭痛や吐き気、動悸などを引き起こす場合があります。

エナジードリンクにもカフェインが多量に含まれますので、注意が必要です。

 

納豆とワーファリン

効果が弱まり、血栓ができやすくなる場合があります。

 

牛乳やミネラルウォーターと抗生剤・骨粗しょう症の薬

作用が弱まり、効果が表れなかったり、症状が長引く場合があります。

 

抗結核薬とマグロやチーズ

顔面紅潮や蕁麻疹、動悸や頭痛、吐き気を引き起こす場合があります。

 

セントジョーンズワートと免疫抑制剤・抗うつ薬

セントジョーンズワートは主にサプリメントやハーブティー等に含まれています。

免疫抑制剤と一緒に使用すると、お薬の作用が弱まって症状が悪化する場合があります。

また、抗うつ薬では作用が増強されて副作用が出る場合があります。

 

これ以外の組み合わせでも相互作用を起こす組み合わせはたくさんありますので、かかりつけの薬剤師に相談しましょう。