6月2日、トレッサ横浜で「歯と口の健康週間イベント」が5年ぶりに通常開催されました。昨年は縮小開催されましたが、今年は多くの団体が参加し、盛大に行われました。参加団体には、港北区薬剤師会、医師会、歯科医師会、横浜市災害支援ナース(Yナース)、福祉保健センターが含まれ、さらに今回は薬学部の実習生も参加しました。
港北区薬剤師会は、子供薬剤師一包化体験、骨密度測定、健康やお薬相談、アンケートなど多岐にわたる活動を行いました。特に「子供薬剤師一包化体験」は大人気で、お菓子を薬に見立てて一包化したり、薬の袋などを子供に作ってもらったりする体験は多くの親子連れで賑わいました。子供たちは白衣を着用し、本物の薬剤師のような体験ができることで、大変喜んでいました。
アンケート調査では、165名の方にご協力いただき、今年1月に発生した能登半島地震の際に出動したモバイルファーマシーや、災害時に医療機関に掲示されるイエローフラッグについての認知度を調査しました。
その結果、これらの認知度はまだ高くないことが分かり、災害時に備えてこれらの取り組みについての認知度を高める必要があると感じました。
薬を受け取る場所についての質問では、多くの方が医療機関近くの薬局で薬をもらっていることから、「かかりつけ薬局」の啓発はまだまだ浸透していないことが分かりました。
今後も引き続き、「かかりつけ薬局」の、利便性の高さや、薬の飲み合わせや重複処方のチェックを行うことで、安全に服薬いただけることを地域の皆様にご理解いただけるよう取り組んでいかねばならないと感じました。
一方、処方箋の期限が発行日を入れて4日間であることについては、75%近くの方々が認知していることがわかりました。
今回のイベントは、地域住民の健康促進と災害時の医療体制についての認知度を高める良い機会となったと思います。特に、薬剤師会のブースでは子供から大人まで幅広い層の方々に、お薬に親しんでいただくことで、健康意識を高めることに貢献できたのではないかと考えています。また、薬学部の実習生にとっても、実際のイベントに参加することで貴重な経験を積むことができました。
今後も港北区薬剤師会はこのようなイベントを通じて、地域住民の健康に関する意識を高める活動を続けていきたいと考えています。