一般社団法人港北区薬剤師会

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会長挨拶

会長挨拶

一般社団法人 港北区薬剤師会のホームページへようこそお越しくださいました。
会長(代表理事)を務めております、
相沢 淳(アイザワ ジュン)です。

横浜市港北区は、人口36万7千人(令和7年5月現在)を擁し、政令指定都市の行政区の中でも全国で最も人口の多い区となっております。
また、2023年3月には相鉄・東急の相互直通運転が開始され、横浜市西部から新横浜・綱島・日吉を経由して都内へアクセスする鉄道の利便性が向上したことにより、今後さらなる発展が期待されております。

一般社団法人港北区薬剤師会 会長 相沢

こうした発展の中で、地域に根ざした薬剤師会および薬局の役割は一層重要性を増しており、日々の処方箋受付業務に加え、医薬品供給における“ラストワンマイル”を担う存在として、薬局の機能が再評価され、注目を集めております。

私たち港北区薬剤師会は、このような社会的要請に応えるべく、地域住民の皆さまの健康を支えるため、今後も引き続き尽力してまいります。

さて、数年来続いている医薬品の供給問題は、いまだ改善の兆しが見られず、薬局業務においても深刻な課題となっております。
この問題は、単に製薬メーカーの供給責任にとどまらず、医療用医薬品の供給体制全般、さらには国の政策課題にまで発展しております。

こうした供給問題に対応するため、当会ではこれまで、会員専用ホームページに「備蓄リスト」を掲載し、会員薬局間で在庫情報を共有し、相互に医薬品の融通を行ってまいりました。

しかしながら、在庫情報のリアルタイム性が欠如していたこと、また、当該システムが独自開発であったことから、十分なデータセキュリティの確保が困難であるという課題がありました。

これらの課題を克服するため、当会では代替システムの導入を検討し、このたび「LINCLE こうほく」の導入・運用を開始する運びとなりました。

このシステムは、各薬局が調剤した実績を30分ごとに自動抽出・更新することで、“薬がある可能性が高い”薬局を確認できるものです。

医薬品の譲受・譲渡や薬局紹介にとどまらず、災害時の在庫確認、不動品の有効活用など、多岐にわたる用途での活用が期待されます。

また、院外処方プロトコールにつきましては、20183月に横浜労災病院と合意書を締結したのを皮切りに、同年9月には川崎市立井田病院、20193月には菊名記念病院、202411月には昭和医科大学神奈川北部3病院と、順次締結を進めてまいりました。

さらに、川崎市薬剤師会のご協力のもと、20255月には新たに関東労災病院および聖マリアンナ医科大学病院とも合意書を締結することができました。

このプロトコールの拡大により、患者さんの待ち時間短縮や、医師の負担軽減が図られるとともに、医師・薬剤師の人的リソースをより多く患者さんに向けることが可能となり、より良い医療の提供につながります。

今後もさらなる合意病院の拡大を目指してまいります。

また、喜ばしいご報告として、令和6年度の「神奈川県薬剤師会会長賞」を当会が受賞する運びとなりました。

このたびの受賞は、「当会ホームページの薬局機能情報リストが非常に丁寧に作成されており、地域住民への情報提供に大きく貢献している」との高い評価をいただいたことによるものです。

最後に、港北区薬剤師会は、令和5年4月より「一般社団法人」として新たな体制での活動を開始しております。

法人格の取得により、地域社会へのさらなる積極的な参画が可能となり、今後はこれまで以上に地域住民の皆さまの健康増進に寄与できるよう、一層努力してまいります。